極真空手 東大和道場 土曜日一般部選手クラス。【せたひが通信とは?】


19:00~21:30一般部選手クラス。(神代さん、湊さんと一緒に稽古に参加)

シャドー10分、組手2分×20ラウンド、ウエイトトレーニング、補強稽古まで。(夏合宿と年末の昇段審査に向けて、稽古後には湊さん、神代さんは 型稽古を反復しながら) 

今日の稽古前に… 

扉を開けようとする、ドアノブの音に気付き…鍵を開けると…

笑顔の網谷君がいた。

長年 いつものごとく…本当にノーアポ。(彼をみて…彼だと気付くまでに実際に時間が掛かった…)

『仕事が終わり、間に合いそうだったので…×△○×▽▲×○×…』みたいな話をしていたが、良く解らなかった。

『何しに来たの?』と顰めっ面をしながら彼に。 

『何ですか…いきなり…○×▲▽×○×▲▽…』と彼から更に笑顔で。

いつもの様に、沢山いじってしまったが…色々と彼には本当に有り難いなと思った。

選手稽古を、最後まで見学していた彼が… 

『…お二方(神代さん、湊さん)…本当に強いですね…凄いですね…ゴンゴン、ガツガツ鳴る打撃音が生々しかったです…懐かしかったです…僕なら、あの辺り…(隅っこ)で、確実に悶絶しています…』

稽古後には、彼から そんな感想が。 

必死に組手稽古に取り組む神代さんと、湊さんを…実際に目の当たりにして本当に驚いていた彼。

稽古後…帰り際に彼が…何となく呟いた。 

『…今日は多田さんは…(多田将太朗君)いらっしゃらなかったですね…あ!…関東大会なんですね…(明後日)』

『多田さんがいらっしゃれば…これを見せたかったので…(多田将太朗君…本人へ)』

網谷君が バッグから取り出したのは…

【せたひが通信】… 

…しかも、かなり分厚いファイルに…全てを綺麗に閉じてある【せたひが通信】の数々… 


今の会員の方々は知らないであろう…【せたひが通信】… 

『2001年の…彼は vol 2(ぶぉる・とぅー)と発音していた…〜更にvol 34まであります…』

【せたひが通信】とは… 

昔…6・7年間の間に 支部本部道場となる、三間茶屋道場から…二、三ヶ月に一度のペースで、世田谷東支部・全道場の会員へ配達されていた【せたひが通信】… 


各道場のイベント行事、各大会の選手達のレポート等が盛り沢山の、人気の配達物でもあった。

自分自身が、他支部から城西世田谷東支部へ移籍してきた当時…定期的に、数ヵ月に一度…その封筒が届く事に、驚きと新鮮さを感じた事が思い出された…【この支部では、こんな事もしている大きな支部なんだな…】そんな気持ちを純粋に感じていた…当時25歳の自分自身でもあった。

『金久保先輩の特集記事もあります…これを撮って下さい…』と、彼が差し出した物は写真には納めなかったが… 

『多田さんが今日いらっしゃれば…この頃から多田さんを知っている網谷です…と御伝えしたかったので…勿論、永吉さんも解ります(多田将太朗君、永吉美優さんの…昔の支部内交流試合レベルの写真)』

『…網谷…こんなの(ファイルに全て)大事に持っているのは…支部で絶対に、お前だけだし…俺は当時(せたひが通信の俺の記事)以外は全て何も見ていなかったし、今は勿論、全て何も保存していないのに…これ見たら…◯◯先輩が絶対に大爆笑するぞ!…』

ちょと…信じられない…彼らしさのある、その様子に驚きを隠せなかった。 

彼とは…15年以上の付き合いになるが【せたひが通信】全てを…ファイルに閉じていた彼には本当に驚いた。 

昔(27歳当時の自分自身)の写真が掲載されている記事を見せられ… 

『お前、それは辞めろ…(毛が長いし、まだ生えているぞ…)早くしまえ…』


彼には そんな投げ掛けをした。 

『色々…拘る性格なので…』と、彼が答える。

長年付き合いをした中で…むしろ、一番驚いたというか…網谷君らしさを感じた瞬間だった。 

【多田さん…永吉さん…って…】

そんな気持ちが湧いたが…網谷らしいな…本当に律儀で優しい男だな…と感じていた。 

【vol2~34とかって…】

当時の6年、7年間の通信を…全てファイルに。 


あと彼は、過去の(20年近く)のワールド空手の全てをも持ってもいた。(昔は毎月、発売されていたワールド空手)

【今月のワールド空手…○○○は良かったです…面白かったです…】

そんなメールが、翌日には届いていた。(当時の自分自身はまだ二十代)

【うるせー…あ?】と彼には、いつも、そんな返信をし続けてきたが。

彼との出会いを含めて、自分自身の人生の分岐点の中にも常に網谷君がいた。 

彼の全てを語るには…今回だけでは、とても無理だなと感じた。 

ただ…彼の優しい人柄を、ブログで伝えられたらなと感じた瞬間だった。 

あんなに優しくて純粋な男も、本当に稀だなと感じる。 

自分自身は彼を、いじりながら、からかい、常に笑う事しかしてもいないが、彼が自分の人生にとっても、重要な役割をしてくれた人であると長年感じてきた。

語り尽くせないが【せたひが通信】の…vol 2から 終わりまでの全てを…大事に綺麗に ファイルに閉じている会員が実際にいるだろうか。 

【…お前…そこまでやるなら、vol 1〜最後までを閉じろよ…どうせやるなら…(彼のはvol 2~最終回のvol34くらいまで)】と…本当に思ったけども。


最終回までには軽く…6、7年間を要しているが…初めて今日、それを知り…驚いたのは実際にあるが。 

彼の立派な人柄を、改めて感じた一日でもあった。