彼、昨年秋に、自分があげた【ワラストン・ツヤクワガタ】を、成虫に羽化させてくれていた。
昨年(2015/10月)に、彼にあげた【ワラストン・ツヤクワガタ】の幼虫。
彼が2年生の頃『クワガタ、カブトムシを見た事がない…昆虫図鑑では見た』と話し掛けて来た事があった。
昨年の夏頃だろうか…
夏に沢山、捕まえた【カブトムシ】を数匹、彼にあげたくて、虫籠に入れて店に行った。
彼は、中華料理店を営む、中国人の御両親のお店に夜は毎日いますが、以前、御両親に御話しをして了承を得て、ブログに写真を載せて、彼の事を書かせて頂いた。
身分を話してから、彼は、自分の事を【先生】と呼ぶようになった。
今日、本当に久しぶりに食事に店に行くと、手を振りながら彼が、自分のテーブル席に来た。
話をするうちに、昨年の冬にあげた【ワラストン・ツヤクワガタ】の幼虫を、蛹を経て成虫へと、羽化させた事を報告してくれた。
実は凄く管理の難しい、クワガタで、春夏秋冬と、一定の室温を保っていないと、幼虫から成虫への羽化は難しい。
自分は昨年、【ワラストン・ツヤクワガタ】の雄雌を購入して、繁殖に成功して10数匹の卵を繁殖させていた。
敏感な幼虫なので、冬に差し掛かり、自宅の部屋では、低気温の為、次々と死んでいく中、彼に一匹だけ、あげに行った記憶がある。
自宅では、夏場は冷房を付けてはいるが、冬は暖房を付けて育てる概念が無かった為、自宅で繁殖させていた【ワラストン・ツヤクワガタ】の幼虫達は、大きく育って来ていた物も、寒さによる低気温の為に…全滅させてしまった。
【ワラストンは、冬場は暖房を付けっぱなしにしないと無理か…】そんな事を考えていた記憶がある。
彼の御両親のお店は、中華料理店の為、一年中、温度が一定していて、快適な気温を保っている。
店のカウンター上に、自分があげた、昆虫達を3つのケースに別けて、置き物風に置いてあり、深夜もカウンター付近の厨房は、気温が一定しているのだと、以前から感じてはいた。
【昆虫には凄く良い環境】だなと。
彼に一匹だけ、あげた【ワラストン・ツヤクワガタ】が、予想通りに成虫になっていた事も嬉しかった。
【俺の家のは全滅したよ…】とは言えなかったけど、彼が嬉しそうに、その箱を運んで、見せに来てくれた事が、とても嬉しかった。
昨年、自分が彼にあげた【オオクワガタ】や、【アカアシクワガタ】【コクワガタ】も大切に保管していた。
何匹かは死んでしまった為、店の前の花壇に埋めてくれたらしいです。
今日、彼が、『ワラストン・ツヤクワガタは、結婚式挙げるの?結婚式しなくても、子供は産まれるの?どこで息をするの?』と真剣な眼差しで聞いてきた。
小学3年生の彼ですが、真剣な様子で、そういう話をしてくれます。(彼は中国語の他にも日本語は、ベラベラに話します)
『今度、【ワラストン・ツヤクワガタ】雄をもしも買えたら、(繁殖させる為に)持ってきてあげるよ』と返事をした。
彼は、【昆虫は人の手で触ると長生きしない】という自分が話した話を、ひたすら守り、クワガタや、カブトムシには、一切触れない。
自分が、昆虫にあげていたゼリーを、息子さんの為に、お父さんがネットで調べて、今も大量に購入している【高タンパクゼリー】を、彼が【ワラストン・ツヤクワガタ】に、新しく与えていた。
【ワラストン・ツヤクワガタ】は【…俺も成虫に羽化させられなかったのに…】と思いながら、彼とお母さんに、成虫に羽化させる事が、凄く難しい【クワガタ】である事を説明した。
二人とも、喜んでくれていた。
背中に、綺麗な黄色のストライプが、縦に2本あり、元気な【雌】の【ワラストン・ツヤクワガタ】だった。(長い場合には9ヶ月程、成虫で生きる)
日本の【クワガタ】には無い様な、とても大きい【雌】だった。



