5日間の間に参加してくれた23名の少年部達と、美優さんもお疲れ様でした。
皆本当に良く頑張りました。
大河内悠多君、照井ひなたちゃん、大坪航君が、5日間連続の参加となりました。
5日間で【合計15時間】を厳しい稽古を行った事になります。
悠多君はスパーリングで積極的になれた事、以前よりも手数が出る様になり、打たれ強さも増しました。
今日も稽古後、一番最後まで受付で自分に話し掛けてくれました。
『早く帰りなさい、悠多』と今日は多分15回は言ったかな。
道場を、毎回長く楽しんでくれて何よりです。
5日間、マイペースな明るい笑顔で、弱音を吐かずに偉かったなと思います。
照井ひなたちゃんは、5日間連続の参加は当然、初めてでした。
凄い成長を感じました。
彼女は4年間、白帯を絞めていましたが、一度も文句を言う事も無く、ひたすら前向きに道場へ通っていました。
まだ今年の3月に、オレンジ帯を取得したばかりです。
弟君が辞めた後も、逆に稽古に来る回数が増えて、ひたすら真面目に稽古をしてきました。
課題を伝えて来ましたが、日頃の一生懸命な、一心不乱な頑張りも全て含めて、今のオレンジ帯の彼女です。
今回の短期講習では連日、3時間をひたすら頑張りました。
空手を始めた当初の彼女からは、想像もつかないスタミナの向上、集中力の向上を感じています。
スパーリング、組手も沢山行いましたが、色々な場面で著しい成長を遂げていました。
明るい前向きな、お母さんと彼女の努力の賜物だなと感じます。
次の9級審査を目指して、また課題に取り組んで貰いたいと思います。
大坪航君、毎日本当に素晴らしい成長と奮起でした。
講習2日目では、嵩人君に蹴られ、効かされ、泣いていました。
毎回、美優さんと手合わせをする度に泣いていました。
彼が東大和へ出稽古に通うようになり、3年が経過しました。
今日の帰りだけは、お母さんが挨拶に来て下さいましたが、今年も彼は一人で毎日、通いました。
彼は東大和へ来るには、年中泣いていたりした時期があったとの事です。
【稽古が余りにもキツい】【強い選手が沢山いて、稽古に行くのが怖い】
以前に彼のお母さんから、お聞きしました。
彼が東大和へ来るようになった理由が、元々、東大和の選手に毎回、試合で負けていた事です。
彼は【東大和恐怖症】だったようですが、それを克服する為に、東大和道場へ通う決意をしたそうです。
自分も彼を幼年部の時期から知っていますし、東大和へ来るからには、自分も彼には稽古では、厳しく接しています。
昨年、一昨年の短期講習では、本当に毎日、顔面蒼白で、悲壮感が漂っていた彼は、今年は毎日、当たり前の表情を繰り返して道場へ来ていました。(数分の遅刻すらも1度も無しでした)
当時、三軒茶屋道場で自分に会う時の、彼の笑顔に近付いているなと感じました。
まだ緊張感はあるもの、この5日間の頑張りで、素晴らしい成長を毎日繰り返していました。
昨日の4年生総当たり戦の【組手試合】では全勝で優勝しました。
彼の今後の自信と財産に変えて貰えたらなと思うばかりです。
5日間参加した3名以外も参加者の全員が、それぞれに素晴らしい頑張りでした。
まだ経験が浅い、白帯のタクミ君、彼も続けたら更に変わっていける生徒です。
今年中にオレンジ帯を取得出来るかと思います。
頑張って続けて貰えたらなと思います。
一人一人に色々な話をしました。
嵩人君、体調が悪い中でも、出ると決めた日数は休まずにきちんと稽古に来ました。
最初から、明らかに動きが良くない中でも、最後まで気力を振り絞りながら頑張っていました。
偉かったなと思います。
帰りには笑顔と清々しい様子で挨拶をしてくれました。
最近、成長著しい蓮斗君、今日は少年部の中で一番 最年長で、一番長い時間を美優さんに手合わせして貰いました。
美優先輩が【目の前に立つだけで威圧感が凄い】との事でした。
悠多君は『美優先輩に軽く触られただけで、手と足が震えて痺れる…』と話していました。
勿論、美優さんは悠多君には、触れる程度のシャドー的な動きしかしていません。
皆が感じる様々な感情が実は、如何に凄く幸せな事かを皆には話しました。
中には、全国、また世界で極真空手をする青少年達が【永吉美優】さん、という選手と一緒に稽古をしてみたい、手合わせをしてみたいと感じる子供達が沢山いるはずです。
そんな先輩が東大和道場から強くなり、少年部のクラスへ、自ら稽古に来ている。
【それが、どれだけ幸せな事か】
【良い意味で、むしろ利用させて貰う手はない】
【逆に強くなるチャンスじゃないか】と思うべきだよ、と最後に少年部の皆には話しました。
美優さんが少年部のクラスへ来るのは、少年部の皆の頑張りや、パワーを感じて、空手に対する【原点回帰】の意味があります。
また、少年部達の、大人にはない、激しいスタミナや、スピードを体感して自らの稽古に更に意気を吹き込む純粋な気持ちがあります。
少年部達にすれば、普段は、後輩達にも優しい、お姉さん的な美優さんですが、その余りの強さと、選手としての風格に、手合わせをする際には誰もが強張ります。
ただ、後々に本当に貴重な経験だったと感じる時が来るかと自分は感じます。
美優さんの今の強さも、苦しみながら、もがきながら、悩みながら必死に努力を続けた結果です。
来週末に彼女は京都で、一般女子の無差別の全日本大会へ挑みます。
歴戦の極真女子の一般のトップ選手達でもあり、年末の世界大会女子の日本代表選手達の8名が全て、出場する無差別の全日本大会へ、永吉美優さんが出場します。
彼女は、その大会に向けて、夏休みも一切、遊びを絶っていると話してくれました。
一昨日 17歳になったばかりの女の子が語る言葉でないです。
自らを信じて、ひたすら必死に戦って貰えたらなと思います。
今年の少年部の短期講習会も本当に感動の毎日でした。
子供達に色々な差し入れをして下さった少年部の御父兄の皆様、有難うございました。
誰も怪我もなく、無事に終えられた事を嬉しく思います。
何より 皆それぞれの、成長を感じられた事が、とても嬉しかったです。
有難うございました。




