現在、4月から中学1年生になったばかりの北島優希哉君。
荒木拳三君と同世代で彼らは今年、同じ中学校へ入学したとの事でした。
少年部時代から親友の2人でしたが中学では同じサッカー部に入ったようです。
元々 別の小学校にいて、空手で一緒に稽古を積んで知りあった同学年の彼らはまさに大親友になりました。
少年部での同学年で一番大きかった拳三君と、小さかった優希哉君は大の仲良しでもありました。
稽古では本当に凄まじい気迫で御互いに倒しに掛かり、激しく厳しくぶつかり合います。
先日の支部内交流試合の【中学1・2年生特選クラス】で北島優希哉君は特選クラスで初優勝を遂げました。
彼よりも大きな選手達を延長戦で退けて勝ち上がりました。 【決勝戦は本戦5−0判定勝ち】
そんな優希哉君は空手を始めてから、ようやく3年間が経ちました。
小学3年生の頃に入門してきて、僅か1年足らずの稽古経験で、初出場した支部内交流試合での初級クラス。
オレンジ帯ながら青帯、黄色帯を相手に、なんと5試合を勝ち抜いて初優勝したのが記憶に新しいです。
入門当初からとにかく素直でした。
静かな性格ではありますが、気持ちが熱かった。
また伝える話や、空手の技術を驚くべきセンスで吸収していきました。
今の東大和の少年部達が使う、上段のディフェンステクニックと、突き技の体の切り方やディフェンスは、自分が現在も使うテクニックと、少年部達用に試行錯誤をして改良を重ねてきた物でもあります。
中でも優希哉君は、伝えたイメージを そのまま、その日から用いる空手センスと、全てを聞き入れる素直さでは当初から本当に才能溢れる生徒の一人でした。【まさに天才】
上段の前蹴りと、膝蹴りをブロックする少年部クラスでの通称【優希哉受け】。(少年部では彼が一番上手だった為に名付けた)
自分が12年前に、身長2メートルのロシアの強豪選手と戦った際に、過去の経験を元に、それに向けて創意工夫した物です。
自分自身も実際に使う場面は少ないです。
ですが、今の少年部達は自分がイメージしてきた組手のままの受け技や、特攻精神、様々な技を使いこなし、当たり前の本人達の組手の中での動きにしてしまいます。
まだまだ研究を重ねて、子供達に指導出来ると思うと、やはり現役で選手として続ける価値は存分にあるなと感じます。
自らも稽古を積み重ねて、一年中、生徒達を観察していなければ、この部分は決して解りません。
1週間の生徒達の稽古回数や疲労、一人一人の現在の実力、個々の性格や本人の志しと、ヤル気を考えた中で、常に全体を見渡して指導をしています。
優希哉君は、自分の気持ちをイメージ通りに体現してきた生徒の一人でもあります。
今日、一般部に稽古に来てくれた彼をみて凄く嬉しかったです。
少年部とはまた、空気の違う厳粛な様子に今日は最初は緊張していた優希哉君。
稽古を追い込む中で自然に普段通りの、真剣なガムシャラな彼になりました。
むしろ少年部の時の彼以上の凄まじい気合いを発していました。
黒帯の多田将太朗君がリードしてくれながら、必死に同じメニューについて行きました。
優希哉君は【今までよりも更に、確実に強くなる】と実感しています。
少年部と一般部での【違い】についての話をしました。
【これからは今までの少年部での優希哉が更に生きてくるし、確実に強くなれる】
そんなニュアンスの会話をしました。
少年部クラスではない稽古を沢山 体感させました。
可愛いなと思います。
稽古を終えた彼は『少年部より全然キツいです…』と何回も呟いていました。【慣れていない稽古なだけですが、じきに慣れます】
汗を拭う清々しい様子がありました。
少年部を終えて一般部へ辿り着いた生徒達は本当に感慨深い気持ちがあります。