病み上がりの中、いくらか消耗している様子も感じてはいたんだけど、本当によく頑張った。
第31回全関東大会で第3位入賞。

(儀保零士君)
競技で一番を目指す事は勿論大事ではある。
されど、そこだけが全てではなく、彼らの笑顔や日々の頑張りを、いつも一番に評価している。
彼らが勝っても負けてもそこは変わらない。
〈以下、自分自身について〉
歳を重ねるにつれ、既に一番になどは到底なれないと分かっていても、戦って自分自身が燃焼出来ればという気持ちで生きている。
また、それでも戦わなければいけない事も沢山あるし、負ける姿を生徒達や多くの人前で晒さなければいけない事も沢山ある。
ただそこに関しては既にかれこれ、おそらくは10年程前には精神的には超越はしてある。
40歳の【第48回全日本大会】を最後に、一般選手権での現役選手は引退していても良かったのかと、今では思う事も少しはある。
いや、だけどまだやるぞと。
積み重ねて続けていたら、たまたま今に至っているだけというべきか。
ただ、やるからには最初から負けようとして試合場には決して立たないし、自分自身の全力を尽くして、本気で勝つつもりで試合場には常に上がってきた。
今年48歳になり、6月の大阪での【2024全日本ウエイト制大会】もその気持ちで戦った。
あと数大会で終わりにする。
もう少しだけ踠くという気持ちで、毎日生きている。
だけどそれは凄く幸せな事でしかないと感じていて、そしてそれにはいつかは終わりが来る事も凄く怖い。
何の才能の無い自分が極真空手を通じて、生きていられる事も一つ。
あとは人間の時間に限りがなければ、永遠に極真の試合場で格闘技をして戦っていたいからが一番ある。

可愛らしい子供達が沢山来ていた。
【おー!結菜、久しぶりだね!ずいぶん大人っぽくなったね!元気??おー颯冴、いずみんも!】
【和香奈、彪瑚の試合も見たよ!よく頑張ったよ!またやろうよ!】と、彼らに伝えた。
儀保翔馬君、儀保恭祐君、将輝君、シュウジ君まで会場に来てくれていた。
【凄いね、みんな勢揃いだな!】と、彼らに話しかけた。
彼らの立派なお父さんお母さんを、俺はいつも常に凄く尊敬している。
沢山の可愛らしい子供達を愛して、立派に育てられているから。
それは近くで見ていると、勿論、空手を通じてではあれど、日々、本当にそれがよく分かる。
2024/11/3
茨城県武道館