〈水曜日少年部最初のクラス〉


支部内交流試合に向けて、初級クラスの子供達も、ひたすら受け返しとディフェンスの反復稽古をしながらも、厳しい組手稽古を積み重ねた。
【失敗を恐れない事、どんな人でも100点満点の人なんて有り得ないんだし、間違えたり失敗したら修正していけば良いから落ち込まずにやれば良いし、先生は皆の心を鍛えているんだよ、皆、あれだけ上手に出来るし立派に頑張っているんだし、自信を持って胸を張って帰るように】と、子供達に話しながら。
泣いている子達も数人いたけど、毎回少しずつ、やはり逞しくなっていくし、彼らは真剣に語り掛けた事はきちんと聞いてくれているし、翌日からまた明るく道場に来てくれる子供達ばかりだ。

この季節、彼の頭には安心感と親近感があり、元気が出るな。
皆が彼の頭を触りたがる。
似合うなぁ。
〈以下、水曜日少年部2クラス目〉







徹底的に追い込み稽古を繰り返した2クラス目の先輩達。
手が抜けない様に、また常に全力を出し切れる様にもしてある。
稽古量が半端でないし、皆、カッコいいなと思う。

【皆が10年後、20年後、30年後、大人になっていく時に、今毎日、皆が一生懸命に積み重ねている空手の稽古の意味が必ず分かる時が来るよ、先生が当時、毎日話していた事はこういう事だったんだなと、必ず分かる時が来るし、君達の一生涯において役立つ物を、日々の稽古の中で積み重ねてあるから。男子も女子も仕事をする上でも勿論の事、また家庭を築いたり、女の子達であれば将来、赤ちゃんを産んで、毎日子育てをしている時にも必ず、今積み重ねている空手での努力を思い出す時が来るし、それが精神的にも必ず役立つはずだから。今やっている物はそういう為の物だよ】と、稽古後の彼らに話をした。
彼らへの空手の指導には、もっともっと更に多くの意味が沢山籠っている。

この日、間違えて稽古に来た、石河ローレンス君。
事務処理をしている間、一人で黙々と自主トレに励んでいたローレンス君。
彼はウエイトトレーニングも、サンドバッグでの追い込み稽古も集中して一生懸命に頑張っていた。
彼の稽古後、ローレンス君の今現在のアルバイト先での話を聞きながら。
◯◯さんと◯◯君が、お客さんとして、たまたま来店した時の事についての話を聞かせてくれた。
【るーれん、何でそこで、◯◯さんに自分から話し掛けないんだよ、自分から話し掛けないとダメだろう…スルーしたら、◯◯さんも気不味いじゃないか、そこは自分から話し掛けろよ、るーれん】と彼に。
【…オース!!…けど… 本当に…◯/-(0–/×ー,?!(△…】と、必死に弁解しながらも、照れ臭そうに大笑いしていた、ローレンス君。
二人で、その時の様子を再現しながら、大笑いしながらも更に彼をいじり倒した。
その時の状況や様子について、他にも沢山、彼と話をしながら。
かなり面白かったし、久々に大笑いしたな。
22:00事務処理をして、この日は終了。
まだまだやる事が沢山。
