第11回全世界大会2。【極真空手】

  

ロシア王者、イゴール・ティトゥコフ選手と。

彼とは、全日本大会や、世界大会の会場でしか会えません。

会うと必ず笑顔で会話をしてくれます。

ティトゥコフ選手、ダルメン選手とは、会場で会った時に話をさせて頂きます。

写真の、ティトゥコフ選手とは、第40回全日本大会、第44回全日本大会の試合場で、2度に渡り戦いました。

今大会第3位の、ロシアの、ダルメン・サドブォカソフ選手とは、第36回全日本大会の、3回戦で戦いました。 

7分間の、再延長戦を戦い、勝負が着かず、試し割り、2枚の差で自分が負けました。

イゴール・ティトゥコフ選手とは、第40回の全日本大会の2回戦で初めて戦いました。 

当時、彼は、ロシアのウエイト制大会を2度制していた王者でもあり、前年におこなわれた、第9回世界大会では、5回戦まで、勝ち上がったロシアの強豪でした。

初対決は、再延長戦(1-4)で自分が敗れました。 

最初の延長戦で、彼の後ろ蹴りで、肋骨を真っ二つに折られるも、その延長戦を引き分けて、最終延長戦を戦いました。

死に物狂いで戦いましたが、最後の延長戦で負けました。

それから4年後の、第44回全日本大会の2回戦で、再び、イゴール・ティトゥコフ選手と戦えました。

その時には、上手さを増していたイゴール選手に、難なく攻略されてしまい、本戦0-5で負けました。(まるで別人と感じる程に、前回よりも上手さを感じました) 

その試合後、舞台上で、礼をする際に、彼は自分を抱き締めてくれました。 

今日の4回戦で敗退してしまった彼に会うと…

『…あやまるよぉ…』と日本語で話してくれた。(4回戦で負けてしまって申し訳ないというニュアンスでした)

以前は、日本語を一切、話さなかった、ティトゥコフ選手が、その言葉を最初に話してくれた。 

両手で握手をして、彼を労う気持ちで話しかけた。 

今日は、過去よりは、片言でも英語を、自分から沢山、発した。 

彼は【今回で引退】と話してくれました。 

自分が『ネクストイヤー、オールジャパントーナメント?』と聞くと… 

首を横に振りながら『…ファイト…フィニッシュ…』

来年は、無いなというジェスチャーをされていた。

選手は引退だけど、トレーニングは続ける? と、自分のジェスチャーと、ニュアンス、片言の英語に…。 

『イヤー!トレーニング!』(毎日、続ける意味の表情をされていた)

【生徒達もいる?】の問いに【イエス!】と話してくれました。

ダルメン・サドブォカソフ選手にも会って、話をしたかったのですが、表彰式の為、彼とは会えませんでした。

ダルメン選手も応援していました。 

自分は20年間、世界大会へのチャンスを掴めなかったです。

ただ、世界の強豪外国人選手達と沢山、戦えました。 

自分の人生の中で、それらは紛れもなく本物の財産です。 

極真空手に携わったからこそ感じられた気持ちです。 

イゴール・ティトゥコフ選手と会えたのも本当に痺れました。 

現在、彼、31、2歳です、確か。 

偉大な彼と、もう一度、試合場で戦いたいな…。

そんな気持ちで彼に話しをさせて貰いました。 

もう、無いかも知れないのですが。

イゴール・ティトゥコフ選手が、どれだけ強いか。

それを知り得る事は本当に幸せな事だなと感じます。 

感極まりました。

…もう一度、ダルメン・サドブォカソフ選手や、イゴール・ティトゥコフ選手と戦いたい。