【今日は稽古…休もうかな…幾つか雑用済ませてから、夕方、東大和へ指導に行くだけにしようかな…】
疲労が溜まっていて、今日は本当に迷ったけど…
昼過ぎに目覚めてから【うわ…眠たいし、さぼりたぃ…】なんて考えながら。
【雨が降ってるな…ああ、走りに行こう!って、当たり前な気持ちで、何事も変わりなく普通な気分でランニングに向かうんだよ!今日は雨だとか、その日の気分の浮き沈みで稽古をやったりやらなかったりは、本当に何の意味も無いし、そんな稽古のやり方では全然ダメなんだよ】…昔、稽古後に黒澤先生が生徒達に話されていた言葉を日々、思い出す事既に20年以上。
疲労が溜まっていたり、また時には気分が落ち込み、また時には生きる活力が無いくらいに落ち込んでいた時期でも、空手の稽古は当たり前に継続してきた。
おそらくは空手の稽古以外でも、物事において、何千、何万回くらいの気持ちで、その時の言葉がフラッシュバックしたのかすら分からないけど、心身や生活状況が稽古を出来る様に機能している間は、守り続けてもいるし、やらなくてはいけない日に、また、やれる日には…その日の気分により、出来る稽古をしないで遣り過ごしてしまうとかは実際に昔から無い。
食事、シャワー、ストレッチを済ませてから葛藤しながらも大雨の中、ランニングへ向かった。

14:00〜16:10 自主トレ。(ランニング40分、3分ダッシュ×2本、200メートルダッシュ×7本、体幹、補強、ウエイトトレーニング)
走り込みながら、長い距離を折り返してスピードを上げながら更に追い込んでいく最中…
大雨の為、ガード下の歩行者が普段と比べて遥かに多く。
雨を防ぎながら駅に向かいながらガード下を沢山の女子高生達が歩いていた。
苦しいながら走り込んでいると…
【金久保さん!!頑張ってー!!】と、すれ違い様に何故か男性の声が…(女子高生達が沢山歩いていた為、少し遠慮がちにではある様子も感じ取れたけど、満面の笑顔でそれなりに大きな声で)
なんと…城西国分寺支部・八王子道場の責任者をされている大谷善次先輩がフードを被り、レインコートを着た姿で右の拳を握りながらガッツポーズをしている姿が目に入った。
折り返し地点を過ぎて、苦しみながら更にペースを上げていく最中に話し掛けられ一瞬にしてスレ違い、振り向きながら大谷先輩だと認識する。
【ああ…押忍!!…】くらいしか、苦し紛れに返せず、また、走る足も止められない状況だったけど、大谷先輩の姿を黙認してスレ違いながら更に走り込みながら。
大谷先輩とは、住んでいる町が20年以上も同じでありながらも、今日あの場所でスレ違いながら顔を合わせるのも実際に初めてだったから…(10数年以上前に近くのコンビニで◯◯◯を立ち読みしていて、後ろから急に話し掛けられたりもあったんだけど…
◯◯◯を隠したか、ツッコまれたかは定かでは無いけど笑顔で話した記憶はある。
いざ駅前とか、駅ホームでバッタリとお会いする事が昔から年に数回あるかないかくらいだけど、各試合会場では年中顔を合わせながらも、今現在も親しくさせて頂いている先輩でもある。
大雨だからガード下ルートなんだな…とは思いながらも驚いたけど、大谷先輩の明るい人柄を直ぐに感じ取りながら。
何よりも長きに渡り、同じ舞台で各大会に出場する機会が数え切れない程あり、気付けば本当に親しくお話をさせて頂く様になっていた。
試合場では常に親しく話し掛けて下さり、自分自身にしてみれば、烏滸がましくも戦友とも感じて来ながらも凄く信頼出来る好きな先輩でもあり。
先日の城西カップでも駿河台大学から都内まで御一緒させて頂き沢山の話をして頂いた。
そんな城西国分寺支部の大谷善次先輩は、極真会館においての一般選手権での最高規定年齢となる【50歳】までを、昨年の【第50回全日本空手道選手権大会】まで、見事に戦い抜かれて現役選手を引退された偉大な大先輩でもあり。
極真会館の一般選手権大会を50歳まで出場し続けて、現役選手を全うしたのは大谷先輩が本当に初であり現在ただ一人となる。
30年近くを極真会館の一般選手権で戦い尽くされた極真のレジェンドであられる方だ。
女子高生達の黄色い声援を装ってくれていた風の、今日の大谷先輩の笑顔に癒されながら走り込みを続けた。
稽古を終えた後、再度、シャワー浴びてから東大和道場へ向かう。
18:00〜19:30 少年部クラスを指導。


子供達に、本当に多くの話をしながら。
意味のある指導とする事。
付け焼き刃ではなく、何となく促して指導する物でもなく。
一つ一つ時間を掛けながらも、少しずつ少しずつ彼らを変化させていかなければインチキになってしまうから。
心血を注ぐつもりで。
2019/6/10
