なかなか言葉にして伝え難い。
新宿の歌舞伎町も色々な思い出がある。
二十歳前後の頃は、毎週土曜日の稽古後に先輩達と朝まで飲んで集まったりもした。
真夜中に電話が来て、タクシーで自宅から、先輩達に会いに歌舞伎町へ行ったりもした。
朝6時まで飲んで、7時から荻窪の蕎麦屋のアルバイトへ、タクシーで向かったりもした。
仕事が始まる、数十分前まで泥酔していて、そのまま職場に来て、仕事にならない事も沢山あったけど、毎日がとにかく青春だった。
空手の為に、数え切れない程のアルバイトや、就職を繰り返した。
全ては強くなりたいが一心だった。
二十歳を過ぎてからも本当に色々あった。
飲食のアルバイトは、ひたすら繰り返した。
朝は早いが夕方、定時に仕事は終わり、少し仮眠をしてから、道場へ稽古に行けるから好んで、それらの職種を探して選んでいた。


