帯。【お◯ュー】

新しいのが来た。

今までの帯が古くなっていたから、新しい帯を購入した。

審査に合格した時の気分を思い出すかの様な嬉しい気分になった。

大切に東大和道場へと持ち帰る。

新しい帯を袋から出したくないな…と思いながら、デスク上に置いたままにしていた。

目を離していた隙に、皆よりも早くに道場に来ていた汐莉ちゃんが、袋から新しい帯を取り出して広げていた…『汐莉(妹)が、先生の帯、袋から出してるよ…』と、お姉ちゃんの美緒ちゃんが、笑顔で知らせてくれた)

『汐莉…、それ、まだ(袋から)出さないでよ…ダメだよ…それ、先生のなんだから…』

大切な物だと気付いてくれた彼女は、時間を掛けながらも再度、袋に入れて元に戻してくれた。(その際に彼女の腰には古い黒帯が巻かれていたのが、ちょっと面白かった)

彼女は最近、空手でも日々、逞しくも著しい成長を繰り返している。